
「このコイン名が一覧にないなら安全ですか?」

「送金してしまった後でも追跡や相談はできますか?」
コイン名だけで安全性を判断することはできません。詐欺では、既存銘柄のなりすまし、偽サイト、無登録業者、換金できない独自トークンなどが組み合わされます。
一覧にないことは安全の証明になりません。
運営者、販売サイト、金融庁の登録・警告情報、送金先アドレス、出金条件をまとめて確認してください。
本記事では、詐欺コインや無登録業者の確認方法、代表的な手口、送金前の確認項目、送金後に残す証拠と相談先を整理します。
特定銘柄の将来価値や返金可能性を保証するものではありません。不審な追加請求がある場合は送金を止めてください。
この記事でわかること
詐欺コイン・無登録業者の確認方法

金融庁の暗号資産交換業者登録一覧を確認する
金融庁の暗号資産・電子決済手段関係ページで、利用する交換業者の商号、登録番号、公式URLを照合します。名称が似ている偽サイトにも注意してください。
無登録業者への警告情報を確認する
金融庁は無登録で暗号資産交換業を行う者への警告情報を公表しています。掲載時点の情報であり、掲載されていない業者が安全という意味ではありません。
コイン名だけの実名リストでは判定できない
同じ名称のトークンを第三者が勝手に作る、URLや送金先を差し替える、既存銘柄を使って偽投資へ誘導する例があります。コイン名、コントラクトアドレス、販売元、取引画面を一組で確認します。
公的機関・裁判資料で確認できる仮想通貨詐欺事例一覧
以下は、金融庁が警告したコインの一覧ではありません。米司法省や裁判所などが詐欺・伝銷事件として公表した過去の事例です。起訴と有罪判決を区別し、公表資料で確認できる金額だけを記載しています。
| 名称 | 公的資料で確認できた内容 |
|---|---|
| OneCoin | 暗号資産を装った世界的な詐欺。米司法省は350万人以上が投資し、損失は40億ドル超と公表。共同創業者に禁錮20年の判決。 米司法省の公表資料 |
| BitConnect | 高収益をうたうレンディングプログラムを使った約24億ドルのスキーム。創業者は起訴され、米国プロモーターは有罪を認め禁錮38か月。 米司法省の起訴発表 |
| PlusToken | 暗号資産の増値サービスを装ったネットワーク伝銷事件。裁判所公表事例では受領した暗号資産の価値は少なくとも148.55億元。主犯に懲役11年、二審で原判決維持。 中国裁判所の公表事例 |
| BitClub Network | 暗号資産マイニング収益を装った詐欺的スキーム。米司法省は投資家から得た金額を少なくとも7.22億ドルと説明し、複数被告の有罪答弁を公表。 米司法省の事件情報 |
この一覧に名前がないことは、安全の証明ではありません。同じ名称のトークンや偽サイトが作られることもあるため、運営者、公式URL、コントラクトアドレス、送金先、出金条件をあわせて確認してください。
仮想通貨詐欺コインの主な手口

限定・先行販売を装い直接送金させる
上場前、限定枠、必ず値上がりするなどと急がせ、個人ウォレットや指定サイトへ送金させます。正規の販売主体、契約条件、資金の使途が確認できない場合は送金しないでください。
流動性を抜き売却できなくする
購入後に開発者が流動性を引き出し、売却できなくなる手口です。価格表示が残っていても換金できるとは限りません。売却制限や管理者権限も確認対象です。
著名人・取引所・サポートになりすます
SNS広告やDMから偽サイトへ誘導し、既存銘柄の購入やウォレット接続を求めます。広告内リンクを使わず、公式サイトを別経路で開いてURLを照合します。
詐欺コインを見分ける確認項目

運営者と販売主体を確認する
コントラクトアドレスと権限を確認する
名称やシンボルだけでなく、コントラクトアドレスを照合します。発行上限、追加発行、送金停止、手数料変更などの管理権限が一方的に残っていないかも確認します。
出金・売却条件を事前に確認する
| 確認項目 | 危険サイン |
|---|---|
| 出金 | 税金・保証金・解除費用の先払い |
| 売却 | 購入できるが売却できない |
| 勧誘 | 元本保証・必ず上がる・今だけ |
| 入金先 | 個人名義や説明と異なるウォレット |
| サポート | LINE・Telegramだけで正式窓口がない |
送金後に残すべき証拠

送金先アドレスとトランザクションIDを保存する
勧誘と追加請求の会話を全文保存する
SNS、LINE、Telegram、メールの会話は前後関係が分かる形で保存します。相手の表示名だけでなく、ID、プロフィールURL、電話番号、送られたサイトURLも残します。
勧誘から出金拒否までを時系列にする
連絡開始、初回送金、追加入金、利益表示、出金申請、追加請求、連絡途絶を順に整理すると、交換業者・警察・専門家が状況を把握しやすくなります。
追跡と相談先の使い分け

利用した暗号資産交換業者へ連絡する
送金先アドレス、トランザクションID、被害経緯を示し、取引確認や必要な手続を問い合わせます。送金を取り消せるとは限りませんが、早い連絡が重要です。
犯罪被害として警察へ相談する
保存した証拠と時系列を持参し、警察署または#9110へ相談します。被害届の受理や捜査は個別事情で判断されます。
調査会社と弁護士の役割を分ける
| 相談先 | 主な役割 |
|---|---|
| 調査会社 | 送金経路・相手情報の調査、証拠整理、レポート作成 |
| 弁護士 | 相手が判明した後の法的請求、交渉、訴訟を検討 |
| 消費生活センター | 契約・勧誘トラブルの相談と助言 |
返金を保証する相談先はありません。調査範囲、費用、成果物、次に連携する相談先を確認して契約を判断してください。
詐欺コインのよくある質問

一覧にないコインなら安全ですか?
安全とは判断できません。金融庁の警告一覧はすべての危険な業者・サイト・トークンを網羅するものではないため、運営者、URL、登録、送金先、出金条件を確認します。
少額を出金できたら詐欺ではありませんか?
安全とは限りません。信用させて高額送金を促すために最初だけ出金させる手口があります。追加入金を求められている場合は止めて確認してください。
ブロックチェーン上で追跡できれば返金できますか?
追跡可能性と返金可能性は同じではありません。送金先の特定、交換業者の協力、相手の所在、法的手続、残存資産など複数条件で変わります。