
男性・40代
「仮想通貨で送金してしまった…でも仮想通貨って追跡できないんでしょ?もう無理かな」

女性・30代
「SNSで知り合った人に仮想通貨口座を作らされて送金した。詐欺だとわかったけど今さら遅い?」
送金を終えた後に相手と連絡が取れなくなったり、出金のための追加費用を求められたりすると、何から始めるべきか迷います。
追加送金を止め、送金記録を保存して交換業者・警察へ相談しましょう。
暗号資産の移動を追跡できることと、相手の特定・返金は別の問題です。調査を依頼する場合も、可能な範囲と限界、費用を確認してから判断してください。
本記事では、ロマンス詐欺で仮想通貨を送った後の初動、追跡と返金の違い、手口と確認項目、相談前に保存する証拠を解説します。
調査会社へ依頼する前の費用確認や、警察・弁護士との役割分担も整理します。
本記事は一般的な情報です。
個別の被害の回収見通しや法的手続は、警察・弁護士・利用した交換業者へ確認してください。
この記事でわかること
ロマンス詐欺で仮想通貨を送った後の最初の行動

追加送金の停止
税金・保証金・凍結解除費用などを追加で払う前に、いったん送金を止めてください。
相手が紹介する別の「返金担当」へも、そのままお金や秘密鍵を渡さないでください。
交換業者・警察への連絡
利用した暗号資産交換業者の公式窓口へ、詐欺の疑いと送金日時・通貨・数量・送金先・TXIDを伝えます。
送信の取消し、アカウント保護、受取側への連絡等の可否は、各事業者と送金状況によって異なります。
同時に、最寄りの警察署や警察相談専用電話(#9110)へ相談してください。
差し迫った危険がある場合は110番です。
調査会社の報告書を買ってからでなければ警察へ相談できない、ということではありません。
証拠の保存
画像だけでなく、URLやTXIDをコピーした文字情報も残します。
会話やアカウントは証拠保存前に削除せず、スマートフォンの初期化も避けてください。
仮想通貨ロマンス詐欺の追跡と返金は何が違う?

| 区分 | 条件と次の相談先 |
|---|---|
| 追跡の対象になり得る | 対応する公開ネットワークの取引ID・アドレスがある場合。交換業者や調査会社へ確認 |
| 追跡・特定が難しい | ネットワーク不明、非公開の移動、資金混合等。分かる情報と不明点を分けて相談 |
| 返金の判断は別 | 相手や財産、事業者対応、法的手続が関係。警察・交換業者・弁護士へ相談 |
追跡で分かること
公開ブロックチェーンの取引情報から、送金先や後続の移動を確認できる場合があります。
ただしアドレスはそのまま氏名や住所を示すものではなく、取引所内の移動等もすべて公開されるわけではありません。
ChainalysisやTRM Labsなどの解析サービスが存在しても、どの調査会社でも全通貨・全経路を追えるとは限りません。
利用する手法、対象ネットワーク、推定の根拠、成果物を具体的に確認してください。
回収が難しい条件
追跡先が分かっても、相手を特定できない、資金が残っていない、海外での手続が必要などの理由で回収が難しい場合があります。
調査会社には資金を強制的に取り戻す権限はありません。
東京弁護士会は国際ロマンス詐欺の被害回復の難しさを注意喚起しています。
「追跡可能」「高額回収実績」という言葉だけで、支払う調査費用を決めないでください。
仮想通貨ロマンス詐欺の手口と見分け方

勧誘の流れ
SNSやマッチングアプリで親しくなった相手が「将来のため」と投資へ誘い、別のSNSや投資サイトへ案内する手口があります。
警察庁のロマンス詐欺の注意喚起も確認してください。
偽画面の利益表示、少額出金での信用づくり、大口送金の勧誘、出金時の追加請求が連なる場合は注意が必要です。
一つの特徴だけで相手を断定せず、送金を止めて第三者へ相談します。
確認項目
登録・警告情報は金融庁の注意喚起から確認します。
実在する会社名を使った偽サイトもあるため、名前だけでなく公式URLを照合してください。
仮想通貨ロマンス詐欺の事例3選

以下は記事に掲載されている3件の事例です。
今回、各件の原資料を再確認できていないため、被害件数・金額の統計や、回収見込みを示す資料としては扱いません。
1. SNS経由
3,700万円 被害
48歳女性
SNSで韓国人男性を名乗る者と知り合い好意を抱いた。「2人で将来のために資産管理をしよう」と暗号資産口座を開設させられ、7回にわたり計3,700万円相当の仮想通貨を指定ウォレットに送金。追加送金を求められた時点で不審に気づき被害届を提出。
2. LINE誘導型
610万円 被害
64歳男性
SNSで知り合った女性にLINEで「仮想通貨の知識を指導します。10万円から始めましょう」と誘われ、偽取引アプリをダウンロード。9回にわたり暗号資産を送付し計610万円を詐取された。出金申請後に連絡が途絶えた。
3. 追加送金型
140万円 被害
40代男性
「ビットコインに投資しないか。すぐに利益を得られる」と電話で接触。投資サイトで利益が出て信用した後、「アカウントが凍結された」として別の暗号資産購入を求められた。指定口座に送金後に連絡が取れなくなった。
事例を自分の状況と比べる際は、送金方法・追加請求・連絡が途絶えた時点を整理しましょう。
送金記録を残し、相手の説明を確かめるための追加送金は避けてください。
仮想通貨ロマンス詐欺を調査会社へ相談する前の証拠と費用

渡す情報
送金履歴と会話を時系列にし、何を確認したいかを添えます。
分からない項目は推測で埋めず、「不明」と伝えてください。
秘密鍵・シードフレーズ・認証コードは調査資料として渡さないでください。
料金と成果物
被害額だけで費用対効果を判断することはできません。
回収見込みが不明でも調査費用が発生することを理解し、支払総額と受け取る資料を見積書で確認します。
| 確認項目 | 相談時に聞くこと |
|---|---|
| 無料範囲 | 相談と一次調査はどこまで無料か |
| 成果物 | 何が記載された報告書が、いつ届くか |
| 支払条件 | 基本・追加料金、結果が出ない場合、解約時の扱い |
| 限界 | 特定できない場合や推定にとどまる部分 |
| 引継ぎ | 警察・交換業者・弁護士へどう資料を渡すか |

「被害額が一定以上なら費用対効果が合う」「必ず返金される」とは言えません。費用と期待できる調査結果を分け、不明点を書面で質問してください。
ワンダーウォールは公式サイトで一次調査0円を案内しています。
調査契約を即決せず、相談条件と調査内容を確認し、手元の証拠から何を調べられるかを相談する比較先にできます。
相談先の役割
| 相談先 | 主な役割 |
|---|---|
| 金融機関・暗号資産交換業者 | 送金情報の確認と被害申告。停止等の可否は事業者が判断 |
| 警察 | 犯罪被害の相談、被害届、捜査に関する判断 |
| 弁護士 | 法的請求の見通し、費用、必要な手続の検討 |
| 調査会社 | 送金経路や相手情報の調査、資料整理。返金の保証や強制執行はできない |
| 消費生活センター(188) | 勧誘や契約トラブルに関する相談・助言 |
ロマンス詐欺の相談窓口では、送金方法と目的に合う相談先を詳しく整理しています。
仮想通貨ロマンス詐欺の送金後によくある疑問

▶海外・直接送金
▶時間が経った場合
▶家族への連絡
▶相談準備のまとめ
海外・直接送金
海外や個人ウォレットへの送金でも公開記録が残る場合はありますが、追跡・身元特定・回収の可否は別々です。
ネットワークとTXIDを伝え、確認できる範囲を相談してください。
時間が経った場合
時間が経っていても、残っている記録で相談できます。
ただし資金移動やデータ消失が進む可能性があるため、今ある証拠を保存してください。
請求期限や法的手続は事情によって異なるので弁護士へ確認します。
家族への連絡
相談時に、連絡してよい電話番号・時間帯・郵送の有無などを確認してください。
「絶対に誰にも知られない」とは断定せず、サービスの個人情報の扱いも確かめましょう。
相談準備のまとめ
まず追加送金を止め、証拠を保存して交換業者・警察へ相談します。
相手や送金経路の整理が必要なら調査会社、法的な請求判断は弁護士というように目的を分けてください。
調査会社の役割と選び方、警察相談前の証拠も確認できます。